肌にはビタミン?健康な肌づくりのための栄養素とは
肌に良い食べ物って?
『肌にはどんな食べ物がいいの?』こんな質問をよくされます。
一般的にはビタミンC、たんぱく質などが挙げられますよね。現代的な生活、食事環境では不足しがちな栄養素なので間違いではありません。
ただ、ビタミンCを大量に消費する生活をしていたら?たんぱく質を吸収、活用できなかったら?
そうなるとせっかくその栄養素をとっても無駄になってしまいます。
実際にそのような方が多くみられるのです。
目次
栄養素について
たんぱく質、炭水化物、脂質
三大栄養素。
体は【代謝】という反応をすることでエネルギーを得ます。
簡単に言えば、この3つが無いと生命活動が出来ません。
食べなくてもある程度生きられるのは、体内に貯蓄されたグルコース、筋肉や脂肪を分解しているからです。
たんぱく質➡アミノ酸
たんぱく質は肌、筋肉、臓器、ホルモン、免疫細胞など体をつくる大切な要素です。
たんぱく質を消化していくとアミノ酸になります。アミノ酸にもたくさんの種類がありますので、一口にたんぱく質と言っても肉、魚、大豆、たまごを消化していくとアミノ酸に誤差が生じます。
この時のアミノ酸バランスを一部数値化したものがアミノ酸スコアです。
アミノ酸はバランスよく摂ることで体内で活用しやすくなります。なので『アミノ酸スコアの高いたんぱく質を摂ろう』と言われているのです。
消化力の問題
たんぱく質は消化が大変です。胃酸が弱い人では十分に消化できず、腸でも吸収されにくいのです。
胃酸の原料もたんぱく質です。普段からたんぱく質が不足すると胃酸が弱くなり、更なるたんぱく質不足になるという【負のスパイラル】が起こります。
たんぱく質過剰
一度の食事で吸収できるたんぱく質には限度があります。
過剰に摂取した分が未消化のまま腸に運ばれて悪玉菌が増殖します。
仮に摂取量が基準値の範囲内だとしても、その人の消化能力に左右されますので悪影響が出ないということにはなりません。
炭水化物
グルコースに消化されてエネルギーを生産していきます。
たんぱく質、脂質も同様ですが、三大栄養素だけではエネルギー代謝、合成を十分にできません。ビタミン、ミネラルが必要になります。
糖質制限について
『活性酸素の元』、『早く減量ができる』、『糖化の元(AGEs)』などという理由で糖質制限が流行していますが、特定の病気で医者の指導を受けているといった事情が無ければ 過度な糖質制限をする必要はありません。
糖質を摂るうえで気を付けるべきは
・砂糖、液糖などを1日に25g以上摂取しない
・たんぱく質、脂質とのバランスを取る
・高温加熱料理を減らす
です。糖質制限を続けることのリスクは大きいのです。肌で言えばうるおいが減退し、シワ、たるみ、乾燥肌につながります。
脂質
現代では脂質摂取量が多くなりがちです。外食の際には注意が必要です。
酸化しやすい油、トランス脂肪酸はシミの原因になる他、代謝異常、皮脂膜も酸化しやすく肌トラブルを起こしやすくなります。
おすすめの油はバター、ギー、ココナッツオイル、オリーブオイルなどです。
皮脂の成分はコレステロール、スクワランなどです。脂質を減らし過ぎても悪質な油を摂取しても肌のためにはなりません。
ビタミン、ミネラル
こちらも現代で不足しがちな栄養素です。これらも全体のバランスが大切です。
ビタミンC
コラーゲン合成、抗酸化成分として有名なビタミンCですが、壊れやすく比較的すぐに体外に排出される特徴があるため、
こまめに摂取する必要があります。ビタミンEなどが一緒になって働くことで極端な消耗を抑えることが出来ます。
ビタミンCを大量に摂取すること以外にも抗酸化作用を発揮する方法があるのです。
喫煙、ストレス、睡眠不足、アルコール摂取などによりビタミンCは大きく消耗します。
ビタミンC不足では鉄の吸収も下がりますので代謝も落ちます。
ビタミンD
免疫機能の恒常性を安定化する大切な栄養素です。
紫外線を浴びることで肌でビタミンDが生成、吸収されますが、紫外線を過度に避けてしまうことで必要な量が確保出来ていないと過敏症が発生しやすくなります。
サプリメントによる過剰摂取も人体には悪影響が出ます。
カリウムとナトリウム
どちらも聞き覚えのあるミネラルですね。『血圧上がる、浮腫むから塩分の摂り過ぎ注意』と言われる世の中ですが、もしかしたら【カリウムが不足しているだけ】かもしれません。
カリウムとナトリウムは対になって働きます。わかりやすい所は、水分の保持にはナトリウム、排出にはカリウムという具合です。
フルーツや精肉、豆などに含まれますが、偏食や加工食品が多くなると不足していきます。同時に加工食品は添加物で腎臓に負担をかけて体の水分調節、解毒機能を弱らせていきます。
ナトリウムを減らし過ぎるのも熱中症や血圧が上がらないといった症状が出ます。
鉄分
成長期、女性で不足になりがちなミネラルです。
エネルギー生産、ホルモン生産、赤血球生産…様々なところで使われますが、大量摂取は体内で活性酸素が大量発生して毒にもなりえるため、日常からマメに摂取することが望ましいです。
消化能力にも左右されるので、たんぱく質不足が鉄不足につながることもあります。
お肉、レバーなどのヘム鉄も吸収率は高いですが、鉄不足になっている場合は野菜などからの非ヘム鉄の吸収率が高まるため、積極的に摂取して欲しいところです。
ビタミンCも鉄の代謝に関わってきますので、不足の無いように。
食物繊維と腸内環境
便の排出、腸内環境に大きく関わる食物繊維。
水分と水溶性食物繊維、不溶性食物繊維をバランスよく摂ることで排便がスムーズになり、腸内環境も整います。腸内の炎症も少なくなり、肌トラブルの元も減らせます。
しかし、この手が通用しない方々がいます。
ストレスや特定の食物を摂ることでガスの発生、下痢、便秘が起こってしまうのです。その例が
過敏性腸症候群(IBS)、小腸内細菌増殖症(SIBO)
これまでの食生活で胃酸が弱まったり、腸を詰まらせたり、食品添加物による腸内細菌への影響、体内の炎症反応増加、自律神経の乱れが関与していると思われます。
グルテンとカゼイン
グルテンは小麦に含まれるたんぱく質。
カゼインは乳製品に含まれるたんぱく質です。
どちらも腸に悪影響を起こす可能性があります。
痒み、蕁麻疹など、免疫機能としての症状が肌に出る方はパン、麺類、たこ焼きなどの粉物、お菓子、牛乳、チーズ、乳成分入り飲料の摂取を2~3週間辞めてみるのもおすすめです。
抗酸化物質と活性酸素
ビタミンC、ビタミンE、カロチノイド、ポリフェノール、αリポ酸、コエンザイムQ10…
様々な抗酸化物質が存在します。
これらが 連携して働き活性酸素を解毒 してくれるのですが、活性酸素自体は100%悪者ではありません。エネルギーが作られるときにも発生しますし、免疫細胞が攻撃に使うのは活性酸素だったりします。
余分に発生したものを抑えるということが出来ればよいのです。
とは言え、現代では余分に発生する原因が多くなっているのも見逃せませんね。
質問の答えは?
体にとっては十分足りているのに、さらに多く補給しても効果が少ない、もしくは健康被害が出ることもありえます。
大事なのは体がその時必要としている物を道筋を立てて届けてあげることです。
という訳で、冒頭のよくある質問
『肌にはどんな食べ物がいいの?』の答えは…
『人によって違います。』
だからこそATREEでは、お悩みの方ひとりひとりのカウンセリングを大事にしています。
健康な肌づくりはスキンケアと生活習慣から。
関連情報
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